美容皮膚科

シミ、肝斑、美肌、くすみ、美白、肌質改善の治療

一口にシミといっても、脂漏性角化症、老人性色素斑、雀卵斑（そばかす）、ADM（後天性真皮メラノーシス）、太田母斑、異所性蒙古斑、肝斑といったものがあります。それぞれに特徴があり、また複合的なシミも数多く存在します。特に肝斑（30代以降の両頬に現れるあわい褐色斑）は一般的なシミと違い、レーザー治療にも敏感であり、より繊細な治療が求められます。

当院では短いパルス照射時間とピークパワーを併せ持つQスイッチYAGレーザーで、肝斑に対して効果的なトーニングを行います。照射時間は10～15分ほどで、照射後はカサブタができず、ダウンタイムもありませんのでメークも可能です。 2～3週間毎の肌の状態をみつつ行います。（10回コースですが、6回程度から行う方が多いです）

表在性のシミは、施術後に炎症後色素沈着(色沈、PIH:Postinflammatory hyperpigmentation)がでにくい治療となっております。 また、ハイドロキノンやトレチノイン外用や内服薬も上手に併用すると色味が薄くなりやすくなります。

QスイッチYAGレーザー「スペクトラ」

レーザーはシミを完全にとりきる魔法の機械ではありません。シミの部分のメラニンに選択的に破壊して、色味を極力薄くしていくものとご理解ください。再発や再燃もありえます。

当院で採用しているQスイッチYAGレーザーは「スペクトラ」です。欧米製ではなく、アジア人の肌を研究し尽くしたアジア最大の機器メーカー、ルートロニック社製なので日本人にも効果は高いです。532nmと1064nmの2種類の波長とロングパルスレーザーも搭載しております。532nmの波長は表在性のシミに対して、1064nmの波長は深在性のシミに対して高い効果を発揮します。従来のQスイッチYAGレーザーと比べても痛みが少なく、ダウンタイム（腫れ、色素沈着）が短いとされてます。

またロングパルスモードではレーザーの熱を真相に伝えることで皮膚の真皮層を刺激し、肌質、きめはり、顔全体のくすみ肝斑などの色調を改善させていきます。後述するLEDヒーライトIIと組み合わせると治療効果がより上がります。

5％ハイドロキノンクリーム (院内製剤)

ハイドロキノンはメラニン合成酵素であるチロシナーゼの阻害剤であり、メラニン色素を作るメラノサイトに対しても細胞毒性があるとされます。メラニン色素の産生を抑えます。

0.05％トレチノインクリーム (院内製剤)

トレチノインは表皮のターンオーバーを活発にして、表皮の深い層にあるメラニン色素を外に出す働きがあります。また、ヒアルロン酸やコラーゲン産生を促し真皮血管の新生により肌の新陳代謝を高め、大きく深いしわよりは小じわに効果があります。

アスタキサンチンジェル (院内製剤)

アスタキサンチンは強力な抗酸化作用を持ち、その強さはコエンザイムQ10の800倍、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍ともいわれます。外用することでシミや主にしわの原因となる活性酸素を減らして皮膚を若々しくしていきます。

ルートロトーニング

肝斑のためのコースです。肝斑は従来強いレーザーや光治療は症状を悪化させるため禁忌でありましたが、当院のレーザーでは非常に短い5nsというパルス幅とムラがないビームプロファイルにより、メラニン産生細胞の刺激を極力おさえてメラニンのみを少しずつ砕いていきます。おおよそ2週間おきに10回以上行うことで色調の改善、かつ肝斑が再発しにくいお肌を目指します。LEDヒーライトIIと併用することで相乗効果が期待されます。

スペクトラピール (美肌レーザー)

スペクトラピールはロングパルスYAG(1064nm)を中空照射して真皮全体を活性化させる治療です。また皮膚表面の古くなった角質を除去したり、ニキビにおいては真皮の皮脂腺にダメージを与え、過剰な皮脂分泌を抑制し、皮膚の新陳代謝を促すので毛穴のつまりを改善し毛穴を小さくさせます。

また真皮が活性化するので線維芽細胞も刺激され、コラーゲンを増やして肌のキメハリ、つや、小じわなどのいわゆる肌質の改善が期待できます。実感としてはお化粧のりがよくなるといった感覚を実感されるかと思います。

ルートロピール (美白レーザー)

ルートロピールは肌に含まれる色味(色素)に反応して破壊する作用を利用します。トーニングでは、このような能力を持つ医療用レーザーを弱い出力で全体に均一に照射することによりメラニン色素を破壊していきます。1回あたりの強さはマイルドですが、その分ダウンタイムはほぼなく、一方で肝斑やくすみ色むら、そばかすなどに適応があります。したがって繰り返し施術を受けるといわゆるシミを目立ちにくくし、肌全体の色ムラの改善にも効果が期待できます。

シミが複合的に混じっている方、肌全体をトーンアップしたい方におすすめです。ただ、いきなりルートロピールから始めるよりも、スペクトラピールを2～3回程度行って、肌の調子を極力よくしてからルートロピールへスイッチすると効果がよいようです。

デュアルピール (美白＋美肌レーザー)

スペクトラピールとルートロピールを同日に施術します。スペクトラピールの肌質を改善する作用とルートロピールの色調を改善する作用が期待できる人気がある施術です。

顔全体にあるしみやそばかす、色素斑を徐々に薄くし、かつ肌にハリツヤがでるような美肌美白を目指します。施術の回数を重ねるほどより効果的です。

スペクトラレーザー

美容先進国である韓国の中でもトップメーカーのルートロニック社製(アジア最大のレーザー機器メーカー)です。日本国内にQスイッチレーザーを機序とする審美目的治療の承認機器はありません。当製品は未承認機器であり、医師がルートロニック社より個人輸入しております。アメリカFDA,ヨーロッパCEマーク、韓国MFDSを取得してます。

施術後経過につきまして
施術後カサブタができることがあります。できるだけこすってはがさないようにしてください(カサブタが長くついているほうが後にきれいな肌ができてきます)。
また、男女問わずSPF30以上のこまめな日焼け止めの使用を推奨しております。長時間野外にいるときはSPF50以上の使用がよいでしょう。

副作用、リスクについて
効果にはどうしても個人差があります。特に黄色人種の場合、レーザー照射後に、隠れ肝斑があったり、照射後に日焼けをしてしまった場合などで、まれに病変の色味が濃くなることがあります(色素沈着)。この場合は追加照射はせず、外用薬、内服薬(トランサミン、ビタミンC,E)などを併用しながら、徐々に色味を薄くしていきます。レーザー照射後に一過性にニキビができる方がいますが、いじらないようにしておけばほとんどは自然軽快していきます。

効果が実感できない
ピールやトーニングは肌に大きなダメージを与えないで(ダウンタイムを極力減らし)、かつ肌質や色味を改善させる照射方法です。そのため、1回では効果を実感しにくい方もいらっしゃいます。2～3週毎に少なくとも5回、できたら10回繰り返すことでより効果が期待できます。ただ、敏感肌の方は照射量を落とさざるを得ない方もいらっしゃいますが、なるべくよくするよう適宜対応していきます。詳しくは医師にご相談ください。

ニキビ痕、ニキビの治療

当院ではニキビやニキビ痕の治療機器として、フラクショナル炭酸ガス(CO2)レーザーeCO2 Evolution(エコツーエボリューション)を採用しております。エコツーエボリューションは米国FDA認可取得しております。

肌に微細な穴をあけ、皮膚の自己再生能力を利用し、ニキビ、ニキビ痕、しわ、たるみ、毛穴などを改善する美顔治療です。また、CO2フラクショナル治療の中でも最上位機種です。ニキビは成人になっても症状の増悪軽快を繰り返すことがあります。内服薬やケミカルピーリングも一定の効果があります。

しかし、更なる改善を求める方には、フラクショナルCO2レーザーを行い、すでに凹凸となってしまった肌に対して、できるだけ平らにするような治療を行います(ある意味攻めた治療になります)。

自分の自然治癒作用を利用するので、真皮の入れ替えを行うイメージです。また、肌年齢を若返らせるので、顔全体の肌のはり、目もとや頬のしわ、たるみ、体の傷痕(ニキビ痕、手術瘢痕など)、ケロイド肥厚性瘢痕、妊娠線、肉割れ、など、従来対応できなかったものにも効果が期待できるレーザー治療です。

医療用LEDヒーライトII

医療用LEDヒーライトIIは、最初の1分間に590nm波長のエネルギーを照射します。表皮細胞や毛細血管への働きにより血流の変化を促します。連続して10分かけて830nm波長を連続照射することで、真皮のマクロファージ細胞などを活性化させます。

その結果真皮内のメラニン貪食を促し、美肌効果やくすみがとれお顔全体の印象が明るくなります。長期的には繊維芽細胞を刺激して、新たな膠原線維(コラーゲン)を構築します。熱の作用は筋膜直上まで及ぼします。

コラーゲン・エラスチン増産や筋肉層への働きかけにより、肌の張りがでるようになります。直後は肌のキメ・ツヤ、引き締めが実感できる方が多いです。

ダウンタイムはなく、まずはお手軽に美肌になりたい方にはおすすめの施術です。

また創傷治癒力を促すため、帯状疱疹後や手術後瘢痕、火傷などやレーザー後のダウンタイムにも適しています。

また、腰痛・肩凝り・膝痛、男女問わず薄毛の方ですと、毛母細胞の活性化により育毛や抜け毛でお悩みの方にも適しております。主なリスクはまれに火照りがでることがありますが、自然軽快することがほとんどです。

医療用LEDによる改善例
■血流・リンパ促進　→　“スキンタイトニング・むくみ改善”
■眼瞼周りの血流・リンパ促進　→　“ちりめんジワ・たるみ・クマの改善“
■Qスイッチレーザーや炭酸ガスレーザー治療との併用　→　“色素沈着軽減”
■真皮内マクロファージ細胞の活性化しメラニン貪食　→　“美白効果”
■コラーゲン・エラスチン増産　→　“タルミ改善”
■色素沈着、手術後瘢痕　→　“創傷治癒促進”
■毛母細胞活性・頭皮全体の血流促進・毛周期の正常化　→　育毛・薄毛治療

ほくろ、老人性イボ、ウイルス性イボの治療

炭酸ガスレーザー治療(※保険適応の場合もあります)

汗管腫、脂腺増殖症、黄色腫 (1mm)

首のいぼ

AGA、うす毛 (男性＆女性)

美容注射

ヒト胎盤(プラセンタ)から抽出された有効成分で、新陳代謝を促進、自律神経や免疫・抵抗力、抗アレルギー作用、疲労回復を高めるなど様々な効果が期待できます。

まつ毛貧毛症

まつ毛貧毛症(睫毛貧毛症)は睫毛が足りない状態です。睫毛が少ない、短い、細いと感じる方は適応かもしれません。

原因は様々で特発性(主に年齢)や薬物によるものなどがあります。当院ではまつ毛貧毛症に対してオバジ Nu-Cil まつ毛美容液®を採用しております。

医療用医薬品であり、まつ毛を太く、濃くさせる効果があります。